ファッションフォトグラファーのジュリエン・テルはファッション、音楽、エンターテインメントの垣根を越えてあらゆるトレンドの専門家集団であるハイスノバイエティのインハウスフォトグラファーであり、彼らとヴェルサーチェのコラボレーションの撮影にH6D-100cを用いて、ファッションアイテムと羽と花のアレンジメントの色彩を活き活きと捉えました。
ハイスノバイエティ
ベルリンに拠点を置くハイスノバイエティはオンラインマガジンであり、ブランドでありエージェンシーでもあり、音楽、ファッション、アート、エンターテインメントを含む様々なカルチャーをカバーする集団です。最近彼らはストリートファッションに軸を置いた独自のオンラインストア、ハイスノバイエティ・ショップをオープンしました。毎週有名ブランドとのコラボレーションを立ち上げ、所属デザイナーたちによるアイテムを発表してきました。最近のヴェルサーチェとのコラボではハイスノバイエティはヴェルサーチェの2020年SSコレクションのローンチに先駆け世界で最初の取扱店となり、このルックをジュリエンがH6D-100cを用いて撮影することになりました。
浮かぶ羽の花とクリエイティブの選択
ヴェルサーチェの2020年SSのランウェイでは中央に花で飾られた自動車が飾られていたことにインスパイアされ、ヒューベルト・ホフマンに率いられたハイスノバイエティのクリエイティブチームはこのアイデアを変換し美しいイメージを作り上げたいと考えました。ベルリンを拠点とするフラワーアーティスト、メリー・レノックスはこのために花のように生い茂る羽のアレンジメントを作り上げました。「ヒューベルトはこのフラワーアレンジメントが鮮やかな衣装を補完するものであり、他の物には曇らされたくないと考えていましたので、ミニマルなトーンの背景の撮影となったことは納得でした。」とジュリエンは語ります。
全体を通してH6D-100cを用いた撮影はとても楽しめました。すべての機能を把握し、必要に応じて調整するのは非常に簡単でした。フォーカスは目的とする場所に対して非常にシャープでした。Phocusソフトウェアも直観的で他のソフトウェアとも違和感なく使えました。一番気に入ってるのは撮影した時のシャッターの音、これがとてもセクシーでした。
H6Dの解像度と色の捉え方は現実の生き写しでした。Phocusで色をコントロールするのも簡単でした。このカメラがとらえることができるディテールは桁違いです。まるで顕微鏡をのぞいているかのようでした。羽の花の描写は特に素晴らしかったです。
ジュリエン・テルについて
カルフォルニア州オークランドのジュリエン・テルは現在ではベルリンを拠点にハイスノバイエティのインハウスフォトグラファーとして活躍しています。ニューヨーク大学芸術学部のティッシュ校でファッションを専攻中、ジュリエンはその興味をファッション写真に見出します。ニューヨークでフリーランスとしてInterview Magazine,、Milk Studiosや Matte Projectsなどのクライアントと共に働きました。世界へ活動を広げる欲求に従い、2018にはドイツに移り住み、ハイスノバイエティでのキャリアを開始しました。彼の他の作品は@julientellから。
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